10.11.2010

Mee Goreng Condiment: Banana Ketchup バナナケチャップ

ミーゴレンはマレー語で「ミー」=麺(福建語の影響)、「ゴレン」=焼、すなわちヤキソバだ。しかし色々なスタイルがあり、これといってピンポイント出来 ないと思う。ただインド系のミーゴレンはママッ(mamak)系という。マレー語で「Mamak」はインド系マレー人のおじさんという意味だ。そのインド 系のミーゴレンにはキャベツ、ジャガイモ、卵、マトンミンチ、ニラ、厚揚げ、もやし、ピーマン、グリンピースが一般的な具だ。独特に真っ赤でこれは、よく フードガイドではスパイスの色と書いているが、スパイスの色でこんな風にはならないので着色料としかいいようがない(タンドールチキンみたいだ)それとケ チャップ。しかし、プテ(putih=白)で頼むと、着色料やケチャップなしで出してもらえる。麺もどちらかというと、フォークとスプーンで食べるので細 かく刻んでいるのが特徴だ。フォークとスプーンだからアメリカ人や日本人のように食べるかというとそうではない。(右利きの人の場合)スプーンは右で、 フォークは左。フォークでスプーンに寄せてスプーンを口に運ぶのだ。いわゆる、スプーンを使って、フォークでクルクルとヌードルを巻くのではない。さて、 このママッ・ミーゴレンの付け合わせにはなぜかキュウリが付いてくるところが多い。そのキュウリにしょうもなくかかっている赤いドロッとしたソース。私はチリソースだ と思っていたが、辛くもなんともない。これは一体?つい最近、これがフィリピンでは定番のバナナケチャップという事が判明した。ケチャップ不足だったころ、考案されたそうだ。今ではフィリピンではハンバーガーやオムレツにかけたりと、ケチャップの役目を果たしている。一体何から出来ているのか?パッケージを見ると:水・砂糖・バナナ・ビネガー・澱粉・塩・スパイス・玉ねぎ・安定剤・ガーリック・着色料。味は?少しパンチの無いケチャップだが、ブラインドで出されたらケチャップと答えてしまう出来映えだ。日本でもフィリピン食材屋で手に入る。ただ、結構日本だと高いのでケチャップでいいのではないだろうか?ちなみに、だれがこれをミーゴレンに合わせようと考えたのだろうか?これだったらシンガポールだからケチャップでもいいのではないか?誰かがはじめて、今では皆が真似をしている。このソース、ミーゴレンのキュウリの上にかける必要があるのか?かかってないと誰か文句を言うのだろうか?ん〜〜必要ない気もする。

10.02.2010

ベジタリアンラクサ Vegetarian Laksa 素叻沙

ベジタリアンホッケンミーやチキンライスの次は、ベジタリアンラクサだ。ラクサに必要な干エビ(現地ではヘイビー・Hae bi・虾米という。米という漢字が入っているのは「米」という漢字が「殻をむく」という意味だからだそうだ)は当然入っていない。もう一つ、重要な食材がある。それはブラチャンだ。ブラチャンは現地ではゲラガウ(geragau)という網エビを発酵したものでブロック状で販売されている。味はなんとなくだが、アンチョビや塩辛のような感じだ。色々調べたのだが、おもしろい事にベジタリアンブラチャンというものが存在するのだ。細かいプロセスはわからないが、大豆で出来ていてブラチャンと間違える味だそうだ。次回シンガポールを訪れたらチェックするしかない!さて、ラクサの味の方だが、言われなければベジタリアンとは気づかないかもしれない。しかし、あの干エビ特有のコクはないが、ココナッツクリームのコクがあって旨いではないか。一緒についてきたサンバルチリも深みがありいい感じに仕上がっている。やはり、これにもベジタリアンブラチャンが入っているにちがいない。
具はオクラ、油揚げ、カリカリに揚げた大豆製品(なんというのかわからん)、そして上の写真のモック(なんちゃって)フィッシュボールだ。これはなんとなくコンニャクのような食感。もしかしてそうかもしれないが、なるほどフィッシュボールの弾力を上手に表現している。しかし、そこまで、似せなくてもいいのではないか?